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腰痛というか腹痛 ②


「腰痛と言うか腹痛」の患者さんの治療ですが、腰が痛いのは、お腹が冷えて腰まで固まっている事が原因なので、お腹を緩ませる事と、腰の筋肉のバランスを整えることの、両方の治療が必要になります。

どの動きで腰に痛みが出るのかをチェックしてから(ちなみにどっちに動かしても痛みがありました)、ベッドに仰向けに寝てもらうと、足を伸ばして寝ると腰に違和感がでます。 お腹が固まっている証拠ですね。

お腹の冷えと緊張を取るために足のツボ(消化器のツボ)に鍼をして、そのままちょっと休んでもらってから再び足を伸ばしてもらうと腰の違和感が消えていました。

『ホントにお腹なんだ~』

患者さんはビックリして笑ってくれました。

それから腰の緊張を緩める治療を鍼とお灸でして、支えるためにテーピングも貼って(これもお腹を支えるテープの方が良く効いたのでさらに笑ってくれました。)

お腹中心の治療をして、だいぶ楽に動けるようになって1回目の治療は終わりました。

治療後、本当にお腹が原因だったんだと納得して頂けました。

3日後、2回目の治療です。

前回よりは楽だけど、まだ朝がつらい、という状態です。

治療内容は前回とほとんど同じお腹中心ですが、少し腰の治療が増えました。

さらに1週間後、3回目の治療です。

前回の治療のあとから随分楽になって、深く腰を曲げなければ痛みはあまりでなくなりました。

もちろん、この間、食事にはすごく気をつけていて、アルコールも控えていたそうです。

腰が楽になってきたら、お腹の調子が良くないことが分かってきたそうです。

今回の治療は、腰中心です。冷やし過ぎて体(とくに筋肉)のバランスが崩れているので運動療法で筋肉のバランスの調整する事が中心です。そしてちょっとお腹の調整。

運動療法をすると、自分の体のバランスがどう崩れているのかが分かるので、 『私の体って。。。』って言われてました。

ここまでくれば、痛みに関しては、偏った食生活をしなければ、まず大丈夫だと思います。

今後の治療は、腰周りの筋肉のバランスを戻して行くことです。これは時間をかけて少しずつですね。私がお伝えしている家で出来る宿題をコツコツやってもらうことが大切です。

今回の患者さんのように痛いのは腰なんだけど、原因はお腹にあるというと言う患者さんは沢山いらっしゃいます。

そして皆さん「まさか自分の食生活が原因で腰痛になるなんて。」と驚かれます。

また、急に出た症状や腰痛だけではなく、慢性になっている症状や肩こりや膝の痛みも、お腹から来ることもあります。

皆さん、ちょっとご自分の生活を振り返ってみてくださいね。

そしてお腹に優しい生活をお願いします。

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