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腰痛と言うか腹痛 case2 おかしな人


先週初めて来院された30代女性の患者さんです。

主訴は2週間前から始まった腰痛肩こり体の冷えです。

原因ははっきりしていました。4月から仕事の内容が少し変わって、急に忙しくなり、体への負担(特に腰)が増えたことです。

肩こりと腰痛だけだったら、このまま腰と肩を治療するのですが、冷えがあると言うことなので、普段の食生活も聞いてみると、4月になって仕事が急に忙しくなり、食事が乱れ始めたそうです。

緊張と疲れでヘトヘトになってしまうので、家に帰って来てもご飯を作る元気が無く、まずはお菓子を食べていたそうです。

ある程度食べて落ち着いてから食事の用意をする日もあるそうですが、お菓子でお腹を満たしてそのまま寝てしまう日の方が多かったそうです。

「朝の目覚めはどうですか?」

と聞くと、

「すごくだるいけど、仕事に行かないといけないから無理して起きている。」

と言うお返事でした。

患者さんは「忙しくて、疲れているから起きられないんだ」と思っているようでした。

と言う事で、この患者さんの腰痛、肩こり、冷えの原因がだいぶはっきりしました。

「お菓子」の食べ過ぎですね。

改善のポイントは、夜ご飯の「お菓子」を減らして体の緊張を正しく緩めることですよね。

ただ、疲れと緊張で体がカチカチに固まってしまっていて、それを何とか緩めたくて、本能的に緩める作用の強い極陰性のお菓子を食べたくなっているので、「お菓子をやめてください。」と言うだけでは体の緊張が緩まず、お菓子の魔力にも敵わず、ただストレスを貯めるだけになってしまうので、体を優しく緩める他の方法に変えてもらった方が、ストレスなくお菓子を減らしていけます。

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ちなみに、陰性のお菓子(砂糖など)には体を緩める作用があります。

フワッとホッとする感じです。ただ、緩めるということには皮膚を開いて熱を外に出やすくする、と言う働きもあるので、体が冷えます。

特に極陰性と言われる砂糖はこの性質がすごく強くあります。そして、体が緩み過ぎるので、朝ダルさが残って目覚めが悪くなります。

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この患者さんには、家に帰ってきたらお菓子を食べる前に軽く体操(ヨガ)をして筋肉の緊張を緩めてもらう事、湯たんぽでお腹を温める事(これはお菓子を食べながらでも良いですよ、と話しました。)をしてもらう事にしました。

そして、治療は腰と肩とお腹の治療です。お灸をしてから最後にテーピングで体を支えてあげて終了です。

で、1週間後の昨日、治療に来て頂きました。

1週間の調子を伺うと、

「大丈夫です。腰、全然痛くもだるくも無いです。」

素晴らしい!

じゃあ肩は?

「肩のコリも感じません。」

おぉ、だいぶ食事を変えたんですね?

「夜にお菓子をほとんど食べなくなりました。朝の目覚めも変わるんですね。スッキリ目が覚めます。」

素晴らしく反応の良い、良い体ですよね。

自分で腰痛、肩こりを1週間で治されました。

「ここまで自分で治せる方は、わざわざお金を払って治療を受けなくても大丈夫だと思いますよ、今日どうします?治療受けますか?」と相談したら「自分でやってみます」と言う事で、5分位お話を伺って帰って頂きました。

症状が軽いうちに生活を見直して頂けると、この患者さんのようにすぐ治ります。治療を受ける必要は無くなります。

肩こり、腰痛は体質だから、昔からだし、親もそうだし、なんて勝手に諦めないで、先ずは生活をもう1度見直してくださいね。

腰痛と言うか、肩こりと言うか、お腹の人多いですよ。

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