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執筆者の写真kazenone2009

「すげぇ」膝の鍼治療


先日、運動中にを捻って痛くなってしまった小学生の男の子が治療に来ました。

膝を曲げたりして、膝に負担がかかると痛みが出ると言う状態で、「ココが痛い!」と指差せるような痛みではなく、「この辺が痛い感じがする」と膝全体を包むように手のひらを当てる感じでした。

まずは全体を緩めて痛みの中心を見付けるために、を使う事にしました。

腰にあるツボに鍼をして、5分ほど刺したまま待って、それから鍼を抜く、と言う感じです。

で、最初と同じようにもう一度膝に負担のかかる動きをしてもらうと、今度は全体ではなくて、膝の内側と外側が痛いと指で教えてくれました。

全体の緊張が緩んで、痛みの中心が見えてきました。

また寝てもらって、今度は膝の両側を緩めるために背中のツボに鍼をして、5分ほど待ってから鍼を抜いて確認です。

そうしたら、寝た状態から体を起こしてきた彼が「すげぇ!」って言いながら起きて来ました。

何かと思ったら、膝が軽くなったのを感じたみたいで、さっきより強く膝を動かしても痛みは出ないみたいで「大丈夫!」って言ってくれました。

純粋な子供の体に変化が起きると、こう言う反応をするんですね。ちょっとビックリしました。

ただ、右と左の膝ではちょっと感覚の違いがあるのと、運動を良くしているので念のため膝の動きを助けるようにキネシオテーピングを貼ってこの日の治療は終わりました。

1週間後。

「まだ膝が痛いと言っている」と連絡があって治療をすることになりました。

状態を確認すると、今膝を曲げても痛くはないけど、長く走っていると痛くなる、と言う事でした。

治療は今回も鍼を使いました。

足全体の様子を触ってみると太ももの緊張がとても強く硬くなっているのと、触られるとすごくくすぐったがります。

この「くすぐったい」と言うのは、緊張が強いと出る反応の1つです。

なので、今回は背中と腰のツボを使って膝と太ももを緩めてみました。

長く走ってみないと状態が分からないので、運動の様子を見て連絡してもらう事にしました。

さらに1週間後。

「昨日から膝が痛いと言っている」、と連絡があって治療をすることになりました。

話を聞いてみると、ちょっと今までと痛みの出方が違いました。

昨日体育で鉄棒(逆上がり)をしてから膝が痛くて、家に帰ってからも痛かった、と言う事です。

今回の原因は、すごく硬い太ももに逆上がりで負担がかかったせいだと思ったので、太ももを緩めるように鍼と筋膜リリースをすることにしました。

で、鍼やリリースをしている間にいろいろと話をしていたら、前回の治療後に1.6kmくらい走ったけど大丈夫だったと教えてくれました。

順調に回復しているみたいなんですが、沢山走って太ももに疲れが溜まって緊張させて、逆上がりで強く足を蹴り上げてもっと緊張させたことが今回の痛み原因だと思われます。

鍼とリリースが終わって確認してもらうと「大丈夫」と言う事で、治療は終了しました。

で、先日お母さんが治療にいらしたので、彼の膝の様子を聞くと、膝のことは何にも言ってないから大丈夫みたいです、と教えてくれました。

とりあえず落ち着いてくれて良かったのですが、太ももが緊張したままだと痛めやすいので、そこがちょっと心配です。

太ももを緩める体操をやってくれれば良いのですが、大人も子供もなかなか地味な体操はやってくれないですからね…

筋肉や関節に痛みがある場合、体に強く緊張している所があってうまく動けなくなっている事が多いんです。なので、緩めて、正しい動きに戻ると痛みは消えていきます。

痛くなったら治療してもらう、ではなくて、原因を自分でケアすることで再発しない体になりますし、今よりもっと軽く体が動くようになりますからね。

ぜひぜひ上手に優しく自分の体と付き合って頂きたいなと思います。

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