11月は出張と研修で非常にバタバタしていたのですが、やっと落ち着きました。
3月まで冬の間はゆっくりと仕事と勉強をしていこうと思っています。
11月に行ってきたのは解剖学と鍼の2つの研修です。
治療をただ受けるのではなく、自分自身の力でも元気になれると言う事を感じてもらいたいので、食事や生活リズム、お手当(セルフケア)をお伝えしているのですが、まだ足りない、うまく伝えきれていないと感じる部分があります。
それが「体の使い方」です。
体が固い人が多過ぎるんです。
もちろん、単純に前屈が出来ないと言うような固さだけでなく、無駄な力が入っていたり、うまく体が使えていない、と言う状態のことです。
これは色々な原因があると思います。
日常の作業をしやすいように、偏った姿勢を長時間取っている、とか
親の姿勢の崩れを小さい時から見て、それを真似て育った、とか
ストレスや緊張から体の力が抜けなくなった、とか
色々なことが絡み合って原因になっているのですが、「楽な自分の体の使い方」を知らずに生活をしている人がすごく沢山いらっしゃいます。
そして、そのせいで色々な症状があることが「普通の自分」になってしまっている人が多いんです。
体の緊張が強くなって、症状が強くなったら治療を受けて楽にしてもらう、これも大切なことではあるのですが、コレだとエンドレスな関係になってしまう可能性があります。
なんか勿体無いって思いませんか?
自分の体の上手な使い方、効率の良い動かし方を知っていれば、体は緩んで楽に動けるようになって、誰かに治療してもらう必要が減りますよね。
生活と体の使い方
この2つがあれば体はすっごく楽になると思います。
しかも、自分で簡単に出来るはずです。
生活として、食事や生活習慣、お手当の方法などは、今まで口うるさいくらいお伝えして来ています。(最近色んな研修に参加して、他の治療家と話をして気が付いたのですが、ココまで伝える治療院は少ないみたいです。)
体の使い方もその方に合わせてお伝えして来ていたのですが、まだまだ勉強不足を感じていました。
難しかったり、つらかったりすると、やってくれないんです…3日坊主になってしまうんです…
簡単にし過ぎて効果がうまく出てくれなかったり…
もっとシンプルで簡単に出来るんだけど、もっと効率が良い方法はないかと探して探して見つけたのが「フランクリンメソッド」でした。
鍼灸の学校で習うより、かなり詳しく解剖学の勉強が出来て、どう動かすと体本来の動きを作れるのか、戻れるのか、その伝え方も勉強できる、なかなかマニアックで楽しい研修です。こういう解剖学を求めていました。
そして、フランクリンメソッドでは「イメジェリー」と言う、本来の体の動かし方をイメージしながら動くことで、頭と体が連携して動きの質が改善しやすくなる、と言う方法も使って体の動きを調えていきます。
これが難しくもつらくも無いんです。とっても簡単です。
でも、やったあとには体の動きや感覚の変化を実感出来るので、自分からまたやりたくなってしまうと思います。
治療院は「治してもらう所」ではなくて、「自分自身で元気になる方法を聞きに行く所」であって欲しいなと思っています。
鍼は伝家の宝刀で、出来るだけ抜かないのが理想で、抜いたとしても、その良い状態を出来るだけ自分自身で維持して欲しいと思っています。
そのために「生活と体の使い方」をぜひ知って、実践して欲しいなと思います。
ちなみに、先週末は伝家の宝刀を磨きに「整動鍼」と言う鍼の勉強会に参加するために東京に行ってきました。
この鍼の方法は伝家の宝刀と自信を持って言えるくらいのすばらしい切れ味(効果)です。
受講してて、なんだか悔しくなるくらいです…
世の中には本当にすごい人が沢山いますね。
その人たちのお蔭でいろいろと知ることが出来て、以前よりヒトの体の事が分かってきたと感じることが出来る幸せな2つの研修でした。