メンテナンスのために月に一度くらい来院されている患者さん。 2週間くらい前に運転中にぶつけられる事故にあったのですが、走りはじめたスピードが出ていない時にぶつかったので体に影響は無かったと言うことなので、いつものように全体の調整をはじめたのですが、なんかおかしいんです… いつもより硬くて動きも悪く、全体にキュッと固まっている感じです。 特にお腹の緊張が強かったので、お腹の動きを調整しようと消化器のツボに鍼をしてみると… 「なんかお腹に水が溢れてくる感じがする」 「あ、全身サワサワしてきた…」 となかなか体がいい反応をしてくれているので、 『キュッと固まっていた所が緩んで、血が流れている感じみたいですね。』 『イメージするとしたら、乾燥してる高野豆腐に水分が沁みていく感じ…』 って説明をしていたら、 「あっ!!昨日高野豆腐食べたくなって食べました!」 と、まさかの返事。 なので、 『体って、今の自分がなりたいイメージの形とか状態の物もエネルギーとして欲しくなるんですよ。』 『たぶん事故で体が緊張して、血の巡りが悪くなっていたんだと思いますよ。』 『なので、体に血が染み込むイメージの高野豆腐が食べたくなったんじゃないですかね?』 と説明。 「別に好きでもないのに、昨日は無性に食べたくなったんだけど、そういうことなんだ…」 と昨日の自分の不思議な欲求が腑に落ちたみたいでした。 鍼が終わると全身ふわっとゆるんで、軽い事故だったんだけど事故後の処理など緊張することが続いて、全身がキュッと緊張して固まっていたことに気づいていただけました。
と言うことで、人の体って不思議なんです。 「えぇ…」って思う人も多いと思いますが、こう言うことってよくあるんです。 味だけではなくて、柔らかさとか、水々しさとか、食べたい物は体が欲しいエネルギーを持っている物なんです。 いつも食べている物を見ても体の状態は分かるのですが、いつもは食べない物を急に欲しくなったら、「なんで?」「私はこうなりたいの??」ってちょっと考えてみてくださいね。 体はさりげなく、アピールしてますからね。
安部 #体の声を聞く #緊張の緩め方はいろいろ