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更年期の話④ ~生理痛、PMSの原因


自分の体の状態を生理から知ろうと思ったら、生理の時の痛みの感じが分かりやすい目安となります。

まずは大きく3つのタイプに分けることが出来ます。 ポイントは、「溜まっている」「足りない」です。

  • 【生理前、生理前半に痛み】 体の中にいらないものが溜まっている

  • 【生理後半、終わってから痛み】 体に元気が足りない(気や血)

  • 【生理前も後半も痛み】 元気もなくて、いらないものも溜まっている

生理の時に痛みのない方は、自分の体はまずまず調っている、と思って良いと思います。 ただ、痛みは無いけど他の症状がある場合は、その症状を基準に体を見ることが大切です。

生理は、妊娠するために使われなかった血液を外に出して体の中をキレイにする、という体の働きで、月に一度の大掃除だと思ってください。 排卵が終わって受精しなかった体は、生理の出血に向けて体の中のいらない物を集め始めます。 体の中にいらない物が沢山溜まっている人の場合、その時に体の中、特に下腹部にいらない物がいっぱい溜まってしまっているので、それが生理の出血で外に出ていくまで(生理前や前半)痛みや不快な症状の原因になってしまう、というイメージです。

なので、痛みだけではなく生理前にイライラするという方も多いのですが、それも体の中にいらないものが溜まっていて、早く出して発散したい、という欲求がイライラや焦りになると考えます。

体の中にいらない物が溜まっている人の場合、生理で出血すると体の中がスッキリしてくるので、生理が始まったら楽になったり、2日目くらいから楽になっていくことが多いです。

そして、体の中にいらない物が溜まってしまっている人は、何が溜まっているのかも見てあげると原因がもっとわかりやすくなってきます。

  • 【お腹が冷える】 ⇒ 体に冷えが溜まっている

  • 【のぼせる、イライラする】 ⇒ 熱が溜まっている

  • 【お腹や胸が張る】 ⇒ 気の巡りが悪くなって、気が溜まっている

  • 【むくむ】 ⇒ 水が溜まっている

  • 【肌が荒れる、経血に血の塊がある】 ⇒ 汚れた血が溜まっている

これらは同時にいくつも体の中に溜まってしまいますし、生理と生理の間にどんな生活をしていたかで、溜まってしまうものも変わってきます。

生理の後半や終わってから症状が出てくるという体に元気が足りない(気や血が足りない)人の場合は、生理で血を外に出すこと(東洋医学では、血は氣と一緒に体の中を巡っていると考えます。)で体の中から血と氣が足りなくなってしまって、出血後にいろいろな症状が出てきてしまう、と考えます。 なので、特徴的な症状として、生理後半にシクシクお腹が痛くなったり、体がだるくなったりします。

そして、いらない物が溜まっているタイプと同じように、何が足りないのか?を症状から簡単に見ることが出来ます

  • 【生理周期が早い】 ⇒ 氣が足りない

  • 【生理周期が遅い】 ⇒ 血が足りない

  • 【出血がダラダラ続く】 ⇒ 氣が足りない

ただ、生理周期は他の影響も受けるので、生理後半に痛みがある人の1つの体の目安として考えてください。

足りない症状と溜まっている症状の両方の症状があるという人もいると思います。 足りないのに溜まってる?と思うかもしれませんが、残念ながら、足りないせいで巡りが悪くなって溜まってしまうんです。 この場合、症状は強くなりやすく、毎回の生理が結構大変になってしまっていると思います。

簡単にまとめてみましたが、コレが生理の見方の基本です。 生理の症状が辛くて…という方は、ただPMSとしてまとめてしまわないで、自分の体の中で何が起きているのかを意識するようにしてみてください。 PMSの症状は200以上あると言われていますが、200個の原因がバラバラにある訳ではなく、自分に出ている症状を見ていくといくつかの原因に絞られてきて、自分の体をシンプルに見ることが出来るようになります。 自分の体の中がどうなっているかが分かれば、普通になっている生活習慣の中にある原因を見つけることが出来るので、いままでよりも自分の体に優しい生活に調えやすくなります。 そして、その生活を無理なく続けて頂くと、毎月の生理にちょっとずつ良い変化が出てきてくれるので、焦らずに待っていてくださいね。 *毎月の生理の様子をメモしておくと、比較することが出来て便利です。

この生理の基本を踏まえて、今度は更年期の見方になります。 ⑤に続きます

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