なんだかまた気になる言葉がありまして、今度は「罪悪感を感じないお菓子」と言う言葉に引っかかりました。
一口サイズだから、とか、白砂糖を使っていないから、という感じで、体への負担が少ないから罪悪感を感じないで食べられますよ、ってことみたいなんですが、僕が屁理屈過ぎるのかも知れませんが、この考え方で生活していくとだんだん息苦しくなっていってしまうと思うので、おすすめしません。
治療や講座の中でしょっちゅうお伝えしていますが、そもそも甘い物を食べて罪悪感を感じる必要は一切ありません。
罪悪感を感じないって言っている時点で、そもそも【甘い物=悪い物】になっていて、食べた自分はいけない人なんだって思ってしまう人って多いと思うんです。
あんなに甘くて美味しくて大好きだったチョコを「こいつは悪いやつだ」って思うのも、
大好きなチョコを食べてる自分はいけない人だって思うのも、
なんかネガティブなイメージが増えてしまって、ちょっと嫌な感じになりませんか?
甘い物は悪くないんです。
問題は、そこじゃないんです。
甘い物には、心や体の緊張を緩めるという作用があります。
甘さが強くなるほど、その緩める作用は強くなります。
あのチョコを食べた後の幸せな感じ…それは、チョコが自分の緊張を緩めてくれたからなんです。
なので、緩めてくれるチョコは何にも悪くないですよね。助けてくれているだけです。
ただ、チョコは体を緩める作用が強過ぎて、体の熱が漏れ出て冷えてしまったり、緩ませ過ぎた反動で緊張してしまうと言われているので「体に良くない」と伝えている人もたくさんいます。
なので、チョコなどの甘味が強い物は体への刺激が強過ぎるので、好きなだけ食べることはオススメしません。
だけど、食べちゃダメ!!ってしてしまうと、もっと食べたくなるものだし、今ある緊張は緩まないし、ガマンするとストレスがもっと増えていってしまうので、上手に食べて欲しいんです。
まずは、なんでチョコを食べたくなって、美味しく感じるか?が大事なポイントです。
ちゃんと理由があります。
それは、自分じゃ緩めないほど、食事じゃ緩めないほど緊張してしまっている、ということなんです。
日中、ついつい食べたくなるのは、がんばって仕事や家事をして緊張した自分を緩めたいからです。
夜は本来回復するための時間なので、ぐっすり眠れるように「お休みモード」に体を切り替えて、緩もうとします。
これは、おひさまの動きに合わせた自然な体の反応なのですが、一生懸命働いたり、強いストレスがあったりと緊張が強いと自然と緩むことが出来なくなってしまって、誰かに緩めるのを手伝ってもらいたくなります。
その代表的な物が、食後の甘い物や晩酌です。
これらの物が1日の緊張を強烈に緩めて、体がお休みモードに切り替わるので、眠ることが出来ます。
寝付きが悪い時は、緊張が強くてお休みモードに切り替わっていない、と思ってください。 *ただ、この方法は優しい方法ではないので、このあとにいろんな問題を起こしているのですが、長くなるのでまた別の機会に書きます。
問題は甘い物じゃなくて、自分の生活にあります。
自然のリズムで緩めないほど緊張させてしまった自分の生活に問題があるんです。
なので、どうせ罪悪感を持ってしまうなら、甘い物にではなく、自分じゃ緩めないほど無理して緊張させた自分の生活に持ってくださいね。
甘い物やカフェイン、アルコールが好きな人。
生活を振り返ってくださいね。
自分に無理させてませんか?
がんばり過ぎてませんか?
それだけ無理させたら、心も体も緩みたくなって、甘い物が欲しくなるし、美味しくもなります。やめられなくなります。
当然のことなんです。
甘い物が食べたくなったら、自分にムリをさせてるよ、という体からのサインなので、まずはその日したことを振り返ってみてくださいね。かなりがんばっていると思います。
自分でうまく緩むことができなければ、がんばり過ぎてしまったので、甘い物の力を借りて良いんです。
チョコを食べてホッとして良いんです。
そして、がんばった自分と緩めてくれたチョコを「すばらしい!!」って褒めましょうね。
で、そのあとにがんばり過ぎたことを反省して、チョコのマイナスの影響を減らせるように、ちゃんと体のケアをすることが大切です。
いいですね、甘い物は食べてもいいんです。
だけど、食べっ放しは体に優しくないので、お腹を暖めたり、梅干し食べたり、アフターケアをして欲しいんです。
体に優しく食べればいいだけのことで、罪悪感なんて感じなくていいですからね。チョコを悪者にしなくていいんです。
なにかをがんばって生活や食事を変えようとするのではなくて、今までよりも少しでも自分に優しい、ムリの少ない生活になるように意識してみてください。
そうすると、少しずつ少しずつ、気持ちや体に余裕が出来てくると思います。
そして、自分を強く緩めてくれる物への欲求が自然と減っていきます。
甘い物も、コーヒーも、パンも、アルコールも、自然と食べる量や頻度が減っていくんです。
(ちなみに僕は、お酒が好きで講座の後や休みの前の日に飲んでいたのですが、だんだん量が減っていって、今では飲まなくなりました。優しい生活を意識してから10年かかりました。)
そうしたら、自分に優しい生活になってきたんだって、自信を持ってください。
ムリなんてしなくていいですよ。
ネガティブな感情で、生活をコントロールしなくていいんです。
意識をすることで体はちゃんと応えてくれます。
体の声を聞きながら、自分にムリをさせないで、元気に過ごせる自分に優しい生活を探してくださいね。