治療中に患者さんのお子さんの体調のことを相談されることがよくあります
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風邪を引いた、もしくは、引きやすい…
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お腹が弱い…
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食べ物の好き嫌いが多い…
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落ち着きがない…
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癇癪もち…
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親にベッタリ…
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人見知り…
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などなど、いろんなことで相談されるのですが、だいたい子供の体調に合わせて食事のこと、自然療法のやり方など、自分たちで元気になる方法をお伝えしています。
そして、だいたいはそれで子どもたちは元気になってくれるので、治療ってそんなに必要ないんです。
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こういう話をする時には、東洋医学が分かりやすいと思うので、東洋医学を使って話をしています。
氣っていう考え方と、親と子の関係について話すのですが、当然といえば当然なのですが、ちょっとだけ寂しいことに、ほとんどの人が初めて聞く話になります。
氣っていうものをベースに子供の状態をイメージできるようになると、
「どうしたら子供が元気でいられるの?」
ということがシンプルに見えるようになるのですが、イメージができていないと、子供の症状や行動を見ても意味が分からないから困ってしまうし、どうしたら良いのか?が分からなくて、不安を感じやすくなってしまうと思うので、まずはイメージできるようになることが大切なんです。
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最近この話をする機会がすごく多いので、ちょっと書いておこうと思います。
まずは、そもそも「氣」って何?って話ですが、目に見えないエネルギーだと思ってください。
私たちが生きているのは「命」があるから、と考える人も多いと思いますが、命も見ることは出来ないですよね?
東洋医学では、その目に見えない命という生きるためのエネルギーを「氣」と考えています。
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「氣」が体に満ちているから元気に活動ができます。
「氣」が足りなくなると、元気が無くなります。
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足りなくなると補給したくなるので、
ご飯を食べたくなります。
呼吸をしたくなります。
人に会いたくなります。
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これらはみんな、「氣」を補給するための方法で、自分の氣が足りないことを教えてくれるサインでもあります。
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もう一つ大事なこと。
「氣」は私たちの体を外の刺激から守ってくれています。
これからの寒い季節を元気に過ごすためには、外の寒さという刺激から体を守れるように「氣」が満ちて外に広がっていることが大事になります。
気候以外にも、「氣」は緊張やストレスからも守ってくれています。
なので、「氣」が足りないと、寒さや暑さが苦手になったり、ストレスに弱かったり、人見知りになったりします。
みなさんの「氣」は足りていますか?
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「氣」がイメージできた所で、次は大人と子供のイメージの話です。
イメージが大事なんです。
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大人
氣が満ちていて、体は出来上がっているので、社会を生き抜いていく体力も知恵もある。
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子供
まだ氣が足りなくて、体も出来上がっていないので、体力も知恵もまだまだ足りない。
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この時にも、「氣」のイメージがとっても大事なんです。
「氣」が足りないと、自分を守る力が弱い、と先ほど書きましたよね。
これは大人も子供も同じなのですが、「氣」が足りなくなると、自分の周りで起きることがすごく気になるんです。
何かが起きて、自分にまで影響(しかもマイナスな影響)があるんじゃないか?
何かが起きた時に、自分は大丈夫なんだろうか?
この人は、自分の味方なんだろうか?安全な人なんだろうか?
自分、嫌われていないだろうか?
って心配になるんです。不安になるんです。
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もし、何か心配で気になることがあったら、
「あぁ、今の自分は氣が足りないんだ…」
って思ってください。
よくあるのが、「カギかけたっけ?」「火消したっけ?」っていう心配です。
これも体からのサインです。
何か気が足りなくなるようなことを、その前にしてしまっているはずです。
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で、子どもたちの話しに戻りますが、子供は基本的に氣が足りないんです。
まだまだ成長中なので、氣を作り出す力も弱いんです。
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そんな氣が足りなくて、自分を守る力が弱い子供たちは、どうしたら体が安定して、気持ちは安心して生活できるでしょうか?
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誰かに氣を分けてもらったり、守ってもらえば良いんです。
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誰から?
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もちろん、親ですよね。
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子供たちは、親の氣に守られて生きています。
親から氣を分けてもらいながら、守ってもらいながら成長していっているんです。
親からちゃんと氣を分けてもらえると、安心して、のびのびすることができるんです。
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イメージしてくださいね。
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子供に何か症状があったら、「氣が足りない」サインなんです。
*この記事はインスタとフェイスブックに載せた記事をまとめた物です。