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お腹がムカムカ、頭がスッキリしない、2人の患者さん


昨日はちょっと珍しいことに救急枠で同じような症状の患者さんが2人いらっしゃいました。

1人はお腹がムカムカして、頭がスッキリしない。 もう1人は吐き気と頭痛。

どちらもお腹が動いていないことが原因なので、鍼でお腹の動きを助けてあげると症状も楽になって治療は完了です。

大事なのは原因です。 なんでこんな症状になってしまったのか? ここに本人が気付かないと、また同じことを繰り返してしまって、また治療に来なきゃいけなくなってしまいます。 なので、救急枠の短い30分の中でもココはしっかりお伝えします。

ほとんどの原因は生活の中にあります。 2人とも前日の食事が大きな原因となっていました。 ただ、1度の食事だけではなかなかここまでの症状にはならないんです。それまでに何日も前からジワジワとお腹に負担がかかるような生活をしていて、最後に大きく負担がかかるような物を食べて、強い症状として出てきます。

なので問診で聞くポイントは2つあります。 1つは、強い症状が出る最後のきっかけとなったのは何か?(症状が出る前に食べたものです。) もう1つは、その前、(だいたい1週間くらい)の生活習慣です。

実際、詳しく生活を聞いてみると原因となる生活がいっぱい出てきました。 1人は小麦

もう1人は砂糖が原因となっていました。

ココ1週間いつもよりだいぶ多くなっていたみたいです。

そうすると、当然体には何か変化が起きているのですが、それに気が付かないと食べ過ぎてしまって、最後に大きな症状になってしまいます。 この体のサインに気が付いていないと、大きな症状だけを見て、「急になった」、とか、「なんで?原因が分からない」ってなって慌ててしまうのですが、ちゃんとその前に体からサインは出ているので、よく見てみてくださいね。

で、この2人にもちゃんと体には変化が起きていました。 ・朝の目覚めが悪くなった。 ・頭がスッキリしなくて重い感じ。 ・肩が凝った。

これらの変化、体からのサインがあったのに気が付かないで、また砂糖と小麦を食べたせいで今回の症状が出てきてしまいました。

なので、原因は「食べ過ぎ」です。

食べ過ぎと言っても、1回の食事での食べ過ぎではなくて、1週間で見た時の食べ過ぎです。

なので、小麦も砂糖も食べちゃダメ!ではなくて、どう上手に食べるかが大切です。 2人ともついつい連日食べていたことが体の負担になってしまっていたので、ちゃんと回復する日として小麦や砂糖を食べない日を1~2日作っていれば良かったんです。 何か体からサインが来たら、原因を探して、サインが消えるまでちょっと控えて待っていたら、体の元気は元に戻ります。 食べちゃダメ、なんて思ってしまうと楽しみが無くなってしまって勿体ないので、上手に食べて、楽しんでもらいたいと思います。

治療をしながらこんな食事の話をして、お腹がスッキリしたところで昨日の治療は終了しました。 もちろん、体調が万全になるまで(たぶん2~3日だと思います)は砂糖と小麦は控えるように伝えました。

みなさんも、何か不調を感じたら、前日とその前までの生活を振り返ってみてください。 何か普段の生活と違う事をしていたり、食べていたりしていると思います。 体のサインに気が付けるようになると、自分に合う生活、合わない生活が分かってきます。 ちょっと慣れが必要なんですが、これが分かってくると、強い症状が出る前に自分で調整が出来るようになって、毎日を元気で楽しく過ごせるようになります。

体のサインの見方や、原因の見つけ方、自分での調え方をしっかりお伝えしながら、鍼やお灸で症状が楽になるように体を助ける治療をしていますので、自分で元気になるためにも上手に治療を使って頂きたいと思います。

この記事を読んで下さったみなさん。 まずは今朝の目覚めを振り返ってみてくださいね。 目覚めがちょっと良くなかったと言う方は、今日は体に優しく過ごしてくださいね。お願いします。

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