おはようございます。先日の講座で、肺のところで、気鬱と気鬱化火の話しが出ましたが、気鬱化火は肝気鬱結の進行したものというように、肝からの説明が多く見られました。しかし金は木を剋するので、悲しみや愁いが強くなると肝も剋されるということだと思いますが、そこで気鬱化火が金の肺ではなく、木の肝の説明でよく使われるのは、金は気を巡らせるが、木は気の昇をつかさどっているので、化火の炎上のときは肝に注目するのでしょうか?
どっちが正しいではなく、視座の違いなんですね。ありがとうございます。
前回の説明では、七情からの説明だったので「肺」からの説明になりました。
五臓で考えた場合、疏泄作用を持っているのは「肝」なので、肝の働きが落ちることで氣の巡りが悪くなって、氣鬱(肝鬱)になると考えられているので、肝からの説明が多くなっています。
氣鬱は氣の停滞が原因なので、肝からも肺からもなります。
そして、それが悪化した物(火が生まれてしまった物)が化火と言う状態です。
これは、肝の昇らせる働きが強くなっている事や、肺の熱を冷まし下に降ろす力が弱くなっている事、そして、前回は触れていませんが腎の働きの低下などが原因なので、今の状態を見て、どこが原因の中心なのかを見てあげられると良いと思います。
簡単にまとめると、気持ちがスッキリしない、ため息が出る、胸が張るなどの症状は、
五臓で考える場合、まずは肝鬱で考えます。
氣血水で考える場合、氣鬱と考えます。じゃあ原因は?となったら五臓や病因を考えます。